しつこいけれど、好きなモーツァルトの曲パート2。

「ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K595」1791年(35歳)1月作。

(「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は同じ年の6月作。)
やはり、モーツァルト最後の年の曲。
最後のピアノ協奏曲。
気がついてみると、最晩年(35歳で最晩年というのも…)の曲に
好きな曲が多いのです。

わたしのへたな言葉より、
オカールのこの曲に対する言葉を書き記したいと思います。

「この作品には、われわれから離れ、遠く去って行く人の離在感と、
 その同じ人がいつになくわれわれに近づいていたときの親密感とが、
 同時に感じ取れるのである。それは、晴れやかな憂愁、世界の
 向こう側からわれわれに語りかけてくる人の、謎を秘めたほほ笑みである。」

           「比類なきモーツァルト」訳武藤剛史 白水社より

篠原さんの「なぜ人は、白い影を…」を読んで、この言葉を
少し思い出したりもしました。

このピアノ協奏曲27番だけに限らず、21番、23番(こちらは、もっと憂愁
さが勝ってしまってるかも)にも感じられます。
で、全3楽章を通して、というよりも、特に第2楽章に顕著だと思ってます。
どの曲も。

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