元気になったもんだから、調子に乗って、また書いてます。

中居さんに、映画で、演じてほしい役。

無伴奏「シャコンヌ」
の孤高のヴァイオリニスト役。
(でも、ピアニスト役やったばかりだからなー)

1994年のフランス、ベルギー、ドイツ合作もの。
日本では、1995年に単館上映されただけだったと思う。
当時、さるヴァイオリニストに熱をあげていたわたしは、
この映画に飛びついて、観に行ったのです。

自らの芸術を追求するために、華々しいキャリアを捨てて、
パリの地下鉄(メトロ)で、弾き始める。
彼なりの充実した日々。

ある日、警官が彼のヴァイオリンをたたき壊して去っていく。
バラバラになったヴァイオリンの破片の中から、
「魂柱」を探し出し、握りしめる彼。
 「魂柱」とは、ヴァイオリン本体の要。ほんの数センチしかない箸ほどの
 細さのもの。
 「魂柱」なくして、音はでず、髪の毛一本分ほど、位置をずらしただけで、
 音色が変わるもの。

ヴァイオリンを壊されてからは、まるでそこに有るかの如く、
やっぱり同じ場所で、弾き続ける彼。
空のヴァイオリンケースから、
「魂柱」を取り出し、愛おしむように撫でる彼。

昔の仲間が見かねて、ヴァイオリンを授ける。
それで、再び弾き始める。

そこから、ノーカットで、
バッハの無伴奏組曲シャコンヌ(これ、通称です)を弾く。
曲は、地下鉄の中の(闇の中を)流れ、浮浪者たちの、心をも
揺さぶっていく。
演奏する彼は小舟にのり、地下の水路を彼方に流れて行く。
冷静に観ると、なんでいきなり小舟?
どこ行くんだー。お〜い。
なんだけど、
バッハの無伴奏「シャコンヌ」の音楽が、黙らせちゃうんですわ。
もともと、このシャコンヌって、好きな曲だったんだけれども、
特に好きになりました。

哀を背をわせたら、右にでるものはいない、中居さん。
(ね、まるちゃんさん。)
魂柱を破片の中から探し出して、愛おしそうに握り込むところとか。
すでに無いヴァイオリンを、あるかの如くに弾くところとか。
はまると思うんだけど。

華々しいころの彼がフラッシュバックで、けっこう挟まれるんですが、
この華々しい彼と、落ちぶれた彼(見た目はね)。
この対比を中居さんで、観たい。

最後は、ボートに乗って、彼方に向かっちゃいます。(いや、びっくり。笑)

はまりすぎて、
「白い影」
「砂の器」を演ってしまった後では、二番煎じっぽく、
あるいは、コントっぽくなっちゃうのかな。
う〜ん。

でも、ヴァイオリンを弾く姿は、ピアノを弾く姿より、
数段、色っぽくなることは、請け負いますぜ。旦那。
(誰に向かっていってんだ?)
中居さんが、しっかり、やってくれたらだけど。(失礼ね)
でも、難しいと思う、ピアノのあて弾きより。
この映画の俳優さんは、プロも絶賛のあて弾きでした。
演奏は鬼才、ギドン・クレーメル。
彼の、弓使い、指使いで弾いていると。
ギドン・クレーメルは、この役気に入っちゃって、
自分が演りたくなったらしい。だめだったけど。
あ、スマスマ始まります。
また。

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