はーーー。
なんで、ハメをはずせないんだろう?
わたし。

昔っから、自制しちゃうんだよねー。
後先を考えずに、っていうの、やったことない。
たぶん。
今さら、もう、そういう年じゃないけど。

なんてことを、ふと思ってしまった。

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とうとう、ジャンフルネのラストコンサートのDVDを手に入れました。
っていうか、CD二枚組にDVDのおまけがついているものだから、
ジャンルはCD。

なのに、てっきり、DVDなんだと思って、
アマゾンで取り寄せようとしました。
が、ないのよ。
天下のアマゾンに。

今日帰り、店に行って、買ってきた。
DVDは、CDのおまけということを、知った。
帰って、アマゾンでCDで検索したら、あったよ。
まぬけ。

前、東京都交響楽団(都響)の参事だった今村晃さんが、
ライナーノーツに、コメントをよせている。

そこで、ラストコンサートを迎えるにあたって、
リハーサル初日に、マエストロ、フルネが都響の楽員に贈った言葉を、
紹介してくださっていた。

「私は、世界中のオーケストラを指揮してきたが、
都響はその献身と人間性で、すべてのオーケストラを凌駕している。
世界には多くの偉大なオーケストラがあるが、
人間性において偉大なオーケストラは稀なことである。
ここ数年間は眼の問題があって非常に困難な時だったが、
都響に来るたびに私は理解と支えに出会った。
それを見出すことは、ほとんどの指揮者にとって夢でしかないだろう。
私は、皆様の理解と支えに感謝し、音楽的に満足のゆく1週間を過ごして、
素晴らしい思い出を分かちあえるよう願っている。」

ジャン・フルネ ラストコンサート ライナーノーツより

DVDの中のインタビューで、マエストロは、
「この楽団との演奏は喜びでした」
「とても深い人間関係で結ばれていた」
「常に最高の場所でした」
などなど、語ってくださってます。

有名なオケの来日公演でも、意外と、あれ?
こんなもん?
っていうことがあるのですが、
国内きっての実力集団、○HK交響楽団よりも、
だんぜん都響が好きだったわたしは、
母国フランスでもなく、
長く活動の基盤を置いた、オランダでもなく、
引退コンサートに都響を選んでくださったことが、
嬉しかった。

○HKから、コンマスのお呼びがかかっても、
行かなかった、矢部さん。
矢部さんも、都響を愛してるんだろうな。

石原都知事になってからの、
都の外郭団体への、
財政面での締め付けは、厳しかった。
(このへんを語ると長くなる)
それでも、動かなかった。

正直、全盛のころのフルネさんに比べると、
輝かしさというか、キレはかげっていたかもしれない。
でも、滋味溢れる演奏だったと思う。

生ではないから、そう感じるのかもしれないけど。

でも、敬愛するフルネに。
信頼する都響に。
お互い、相思相愛な関係のいい演奏だったと思う。

それにしても、矢部さん、おじさんになったなー。
昔は、心配になるぐらいほそかったのに、
少し、丸くなられて。
今も、やんちゃしてるんだろうか?
バックステージのスタッフにプロレス技をよくかけたり、
おやじギャグを連発してたりとか。
ステージ上では、そんことまったく感じさせない優雅さだったけど。

コメント

しーの
2006年6月24日3:49

イーダさんのお話を聞いて、5人のにーさんたちに思いを馳せました。
テクニックも大事だけど、行き着くところはやはり人間性…心なんだなぁ。
心を動かせるのは、心ですもんね。
ステキなお話、ありがとうございました。

イーダ
イーダ
2006年6月24日20:08

>しーの様、コメントありがとうございます。

しーのさんもおっしゃるように、
なんでも、スマに、中居さんに、結びつけて考えちゃいますよね。
書いてて、わたしも、スマに中居さんにかぶるなー。
って、思いました。

代々、受け継がれてきた楽団の伝統もあると思うのですが、
けっこう、コンマスの性格も大いに反映されてると
思ってます。